2018-11-25から1日間の記事一覧

掌編小説①~水仙の花~

花瓶に生えた水仙の花は、別々の方向に頭花を下げていた。 「おめでとう!」同じ空間で働いていた人達が、温かい拍手をくれた。 俯きながら首を掻きむしる。存在を認められている気がして、転勤がなくなればいいのにとすら思ってしまう。自分で望んだにも関…